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2025年度JRFU C級コーチ講習会(茨城県)実施報告

 茨城県主管のC級コーチ資格認定講習会の第1回目を6月21日に茗溪学園を会場として開催しました。参加者は21名で、茨城県内からの参加者は8名。他は東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県と幅広いエリアから幅広いカテゴリーのコーチたちが参加してくれました。

 

午前中は会議室で講義を行いました。始めは自由席で座っていただき、席替えは列ごとに移動することで、できるだけ多くの指導者が他エリアの他カテゴリーで活躍する方々と交流が持てるように工夫をしました。

 

  午前の講義を行っていて、はっと気づかされたことがありました。それは重傷事故の講義スライドの時です。元プレーヤーだった小学生コーチたちは、自身は脳震盪の経験があるけれども、教えている時にキッズが脳震盪で負傷したという例はほぼ皆無だということです。これはコンタクト強度の差によるものと推測されますが、教えている現在、脳震盪の危険性をあまり意識していないで指導していることに気がつかされたと講習会後のアンケートに書いて下さった方がいました。大切な振り返りの機会となりました。

 

 午後に実技に向けてのグルーピングは、できるだけ異年齢の方々との組み合わせを意識して組みました。年齢が違うと経験したラグビーが違うので、活発に意見交換をしながらのメニュー作成となりました。3名×7グループを、エデュケーター2名体制、2エリアに分けて実施しました。練習メニューは各グループ任せにした結果、殆どのグループが攻撃を選択しました。やはり攻撃の方がメニュー作成しやすいのでしょうか。次回、実施する時には防御も選択してもらうように工夫し、皆で攻防のコーチングを学べる機会を作りたいと思います。また、実技時にプレーヤー役となった受講者があまりにも上手過ぎて、スキル不足または理解できていないプレーヤーにどのように問いかけるか、どう指導するかという局面が殆んど発生しませんでした。プレーヤー役の方に、上手なプレーヤー役と苦手なプレーヤー役を演じてもらうことで実際のコーチング場面に近づけることもできたことでしょう。エデュケーターとしてのアドバイス不足を反省したいと思います。

 

 実技後のまとめの座学では、ステークホルダーコードについて頷きながら聞いている受講者が多かったです。おそらく、コーチ・プレーヤー・観客のコードで曖昧な現場を体験している方々でしょう。アンケートではステークホルダーの考え方が参考になりましたと書かれた方もいらっしゃいました。今回の学びを自チームのコーチングに役立てて活躍してくれることをお祈りいたします。受講者の皆様方、お疲れ様でした。

実施日:2025年6月21日(土)

開催場所:茗溪学園ラグビー場

エデュケーター:高橋健

助手:廣瀬慎也