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2025年度JRFU C級コーチ講習会(鳥取県)実施報告

鳥取県では2023年以来、2回目の開催となりました。会場は前回と同じく、倉吉総合産業高校にお世話になり、8名の受講者が集まりました。鳥取県は2033年に国民スポーツ大会の開催を控えており、強化と普及に向けて、選手だけでなくコーチの養成にも力を入れています。高校部活動の顧問の方やスクールのコーチの方だけでなく、女性コーチの育成も促進しており、今回1名の女性C級コーチが誕生しました。女子選手層の拡大には女性指導者の存在は必須です。鳥取県でも女性指導者の育成に注力していきます!

 

 講習は「私の主成分は〇〇です!なぜなら〜」の自己紹介から始まり、エデュケーターと受講者、受講者同士の対話を中心にinputとoutputを繰り返しながら、知識を広げ、思考を深めました。

 開始当初は緊張もあり、本質的な対話はできませんでしたが、徐々に参加者相互の開示が進み、本質的な問いや内省を伴う振返りからの発言が見られるようになってきました。日々の指導にどのように活かせば良いか、今後のコーチとしてのあるべき姿とはなど、時間の経過と共に、コーチとしての自覚と覚悟が感じられるようになっていきました。

 

午後は同校体育館に移動し、コーチ役と振り返りのリーダー役、選手役にわかれ、自ら選んだテーマに沿って5分間のコーチング実技を行いました。ゴール設定の大切さ、プランニング精度の重要性、プレゼンスキルや質問力の必要性などを、自他ともに失敗から多くのものを学ぶことができたようです。講習開始当初には見られなかった、失敗を恐れずトライする姿勢は、とても素晴らしいものでした。

 「もう1回コーチ役をやってみたかった。」「早くチームに戻って、今日の学びを還元したい。」など、とても前向きで心強い発言があり、受講者相互のコーチングへの熱意の高まりを感じることができました。

 

実技後は落ち着いた状態で、確認と振り返りのなかで1日の中で得た学びを整理し、コーチとしての目的の確認と目標の明確化、意識変容を行動変容へと転移させるための具体的計画を考えて講習を終えました。

 学びの意欲とコーチングへの情熱あふれる受講者のみなさまをはじめ、講習の準備、運営に関わっていただいた、すべてのみなさまに感謝申し上げます。

 

実施日:2025429日(
開催場所:鳥取県立倉吉総合産業高等学校

エデュケーター:岩野竜二

助手:米田明万