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2022年度JRFU 女性限定C級コーチ講習会(福岡県)実施報告

2022年度女性限定C級コーチ認定講習会実施報告(九州支部/福岡)

 

実施日:2023年2月11日(土)

資格区分:C級コーチ

会場名:サニックス玄海グラウンド(福岡県宗像市)

参加者:5名

エデュケーター:兼松 由香 / 渡邊 敏行

女性限定JRFU C級コーチ講習会が福岡県宗像市で開催されました。

 

昨年5月に開催された初の「女性限定C級コーチ認定講習会」に続き、今回は第2回目となります。また、今回は、国内初の女性エデュケーターが講師を務める講習会となりました。

 

受講者は、大学生や社会人の現役選手やコーチ、ラグビースクールに子どもを通わせるお母さん、とさまざまなバックグラウンドを持つ5名の女性たちでした。

 

午前は座学を行いました。前半は2人組のペアワークを中心に行いましたが、徐々にアットホームな雰囲気に変わり、途中から受講者それぞれが全員の前で発言する形式で行いました。

 

受講者の皆さんが、真剣に他者の意見に耳を傾け、ご自身の経験をふりかえりながら発言されている姿がとても印象的でした。 


また、コーチングプロセスで紹介されたオープンクエスチョンとクローズドクエスチョンに関するゲームを行い、実際に質問する側とされる側の思考について分析しました。選手とコーチの信頼関係、選手たち自らが考えて自分の言葉にするプロセスの大切さなどに気づきました。

 

午前の最後には、午後の実技の計画をたてました。受講者全員が1つのチームのコーチングスタッフと想定し、練習担当を割り振り、全員がメインコーチを務めることになりました。ラグビー経験者の方が未経験者の方にアドバイスをしながら、ONE TEAMで午後に向けて準備をしました。

 

お昼休憩を挟み、いよいよ実技です。空気は少しひんやりしていましたが、日差しとグラウンドコンデションに恵まれ、ラグビー日和となりました。練習は、DFの1対1から始まり、ATの個人スキルから対人スキルの順に構成され、未経験者の方が緊張することなく臨めるように工夫されていました。

 

実技の際は、コーチ役は対象者の気持ちになった言葉がけを意識し、選手役は対象者の気持ちになって取り組みました。ラグビー経験の有無に関わらず、それぞれの良いところや新たな視点がたくさん見つかり、受講者もエデュケーターも学びの多い2時間となりました。



実技の後は再び座学を行いました。「ラグビーコアバリューを感じたことがありますか?」という問いに対し、受講者全員が5つのバリューを1つずつ答えてくれました。改めて、ラグビーには大切なバリューがあることを再確認する機会となりました。

 

受講後のアンケートには、「受講者同士の話し合いの機会や、全員の前で自分の意見を発表する機会がとても貴重だった」という声や「コーチングアプローチを今後活かしたい」という意見が多くみられました。また、「もっと多くの方に受講してもらい、もっと多くの意見が聞きたい」という前向きな声も聞こえてきました。受講者のこのような学び続ける姿勢をエデュケーターも大切にし、受講者の方々のご活躍を心から応援しています。

 

そして、今後も「女性限定C級コーチ認定講習会」を全国各地で行い、日本中に撒かれた女性指導者の種から一つでも多くの芽が出ることを楽しみにしております。 

 

報告:日本ラグビー協会普及育成委員会コーチング部門