このC級コーチ認定講習会は、新型コロナウィルス感染症の影響で2年以上開催できておらず、久しぶりの開催ということで多くの応募がありました。普段から高校や大学の指導に携わられている方もいましたが、多くが将来のラグビー界を背負って立つ子供たち(小中学生)を指導されている方々でした。
午前中は、ラグビーの原理原則やコーチングアプローチ、プレーヤーセンタードなどを中心にコーチングの基本を学びました。本講習会では、受講者同士のコミュニケーションが取れるディスカッションが多く設定されていますが、限られた時間の中でお互いの考えや意見を伝えることで、新たな気づきやヒントを得ることができた時間となりました。そして、午前中の最後は、グループに分かれて午後から行う実技指導のメニュー作成です。ここでも各グループに別れ、ラグビーの原理原則に則った上で安全の確保やプレーヤーセンタードを意識し、伝えたいキーファクターなどを考えながら練習メニューの作成に奮闘していました。グループによっては、昼食の時間を削って練習メニューを作成しているグループもあり非常に熱心に取り組んでくれていました。
つかの間の昼休憩も終わり、午後からはグラウンドに出て本講習会のメインイベントの実技指導(4~5人組6グループ)。指導内容はグループ毎に設定されており、ハンドリング・ボールキャリア・タックルテックニックなど基本スキルが中心のメニューです。設定した対象年齢は小学生だが実際のプレーヤーは大人(受講者の皆様)という状況に苦戦していましたが、カオスを恐れず言葉遣いや視線の高さを変えたりするなどして、ラグビーの魅力や楽しさを伝える工夫が多くなされていました。それぞれ振り返ってみれば、上手くできた部分、逆に思うようにできなかった部分があったかとは思いますが、この実技を通して多くを学び、新しい発見をして頂けたと思います。実技終了後は室内に戻り、講習会のまとめを行いカリキュラムはあっという間に全て終了しました。
コーチの皆さんは1日を通して非常に充実した時間を過ごしたと思います。これからのコーチングに今日学んだ知識を十分に活かして頂き、日本ラグビーの発展そして何より子どもたちがより良い環境でラグビーが出来るよう頑張って頂きたいと思います。千葉県は今後もより良いコーチを育て、子どもたちがより良い環境で活き活きとラグビーを楽しみ学べる環境を作りたいと思います。
参加いただいたコーチの皆様ありがとうございました。また、グラウンドで会いましょう!!
実施日:2022年8月28日(日)
開催場所:クボタ京葉工場内及びラグビーグラウンド(千葉県船橋市栄町)
講師:栗原喬(JRFU C級コーチエデュケーター)※報告者
助手:古川泰士(JRFU C級コーチエデュケーター)
参加者:29名